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【フカセ釣り】チヌ・グレ針の特徴と選び方|ヒネリ・スレ・軸・針先角度などの形状|釣り針の基礎知識

2023年1月29日

フカセ釣りのメインターゲットのチヌとグレ。

各釣具メーカーから様々なチヌ・グレ専用の針が発売されています。

フカセ釣りに限らず、針は釣りの仕掛けの中で唯一魚に触れる重要なアイテムです。

ガン玉

針を変えた瞬間に釣れたりしますね!

フカセの仕掛けではウキが注目されがちですが、針は釣果にダイレクトに影響する仕掛けの中でも重要な釣具です。

上手な人は針にこだわっている方が多いです。

私も最初はよく分からず、適当に選んでいました(選んだとしても号数くらい)。

しかし、針の特徴や形状表記の意味を理解した上で、自分なりに針を選択するようになると釣果が上がってきました。

そこで、、、

この記事では、チヌ・グレ針の特徴と選び方と釣り針の基礎知識についてご紹介します。

この記事で分かる事

  1. 釣り針の基礎知識(各部名称や形状の特徴)
  2. チヌ針の特徴
  3. グレ針の特徴
  4. 針・ハリスの号数と魚のサイズの目安
  5. 参考1】がまかつ|鈎ピクト解説
  6. 【参考2】がまかつ|YouTubeチャンネル がまかつの鈎 特集動画一覧

釣り針の基礎知識

まず、釣り針の基礎知識について、各部の名称と形状の特徴についてご紹介します。

針の各部名称

出典:(株)がまかつ WEBページ 鈎ピクト解説より抜粋

上の図は釣り針各部の名称です。

釣り針の説明を読むとよく出てくる単語です。

この単語を覚えていると、針の形状や特徴の意味を理解しやすくなります。

針の形状と特徴

針先角度

針先角度”大”の特徴

針が立っているので、魚の口にヒットする確率が上がります。

魚の口奥で滑らずに掛かり、身切れによるバラシが少なくなります。

一方で、アワセの力が伝わりにくく、魚の口奥で針掛かりした際に魚の歯でハリス切れが起きやすくなります。

針先角度”小”の特徴

魚が針のエサを吸い込んで捕食しても、口元まで針が滑ってきて掛かりやすくなります。

したがって、小さなアワセでも魚の口元に掛かりやすく、魚の歯でハリスが切られにくくなります。

尾長グレ用の針によく用いられます。

針先が内側に向いている針は「ネムリ針」とも呼ばれています。

一方で、針先角度が大きいものに比べて魚の口奥に掛かりにくく、魚のヒット率は下がります。

軸の長さ(長軸 or 短軸)

長軸の特徴

長軸は針先角度が小さくなります。

したがって、小さなアワセでも魚の口元に掛かりやすく、魚の歯でハリスが切られにくくなります。

一方で、針が大きくなり重量も増えるので、魚が違和感を感じることもあります。

短軸の特徴

短軸は針先角度が大きくなります。

したがって、魚の口元や口の中で針が立ちやすく、掛かりやすい特徴があります。

一方で、アワセが小さいと貫通しにくいことがあります。

軸の太さ(太軸 or 細軸)

太軸の特徴

太軸はイメージそのままですが、折れや曲がりが起きにくいです。

また、一回刺さると身切れしにくいです。

針の重さは細軸に比べ重くなり、エサを早く沈めることが出来ます。

一方で、細軸に比べ貫通力は低くなり、魚が違和感を感じやすくなります。

細軸の特徴

細軸は針先角度が小さくなります。

したがって、小さなアワセでも魚の口元に掛かりやすく、魚の歯でハリスが切られにくくなります。

一方で、針が大きくなり重量も増えるので、魚が違和感を感じることもあります。

スレ・半スレ

スレ・半スレの特徴

スレとはカエシが無い針のことです。

カエシが無い為、針の貫通力が高まります。

一方、カエシがある針に呉ベて針外れでバラシやすくなります。

半スレの針は通常よりカエシを小さくした針のことです。

貫通性能と外れにくさを両立した針になっています。

ヒネリ

ヒネリの特徴

ヒネリとは針の軸に対して針先の角度がズレている針のことです。

硬い歯に当たって針の角度が横になっても、針先が立ち掛かりが良くなる特徴があります。

一方、流れが速かったり付けエサを動かすときに針が安定せず暴れる場合があります。

チヌ針の特徴

チヌは口が硬く歯も大きく、エサを吸い込みんで捕食する習性があります。

そのチヌの習性に合わせた針の特徴があります。

チヌ針の特徴は以下の3点です。

チヌ針の特徴

  • 細軸、軽量の針が多い
  • 「ひねり」のあるモデルが豊富
  • 「スレ」や「半スレ」の針がある

細軸・軽量が主流

上の写真のように、チヌは口が硬く歯も大きい為、細軸の貫通しやすい形状のものが主流です。

また、チヌはエサを吸い込むように捕食する為、吸い込みやすいように軽量の針が多いです。

ただしチヌは底を釣る為、グレ針と比べると重めの針のものが多いです。

「ひねり」のあるモデルが豊富

ひねり」とは針の軸に対して針先の角度がずれている針のことです。

「ひねり」があることで、硬い歯に当たって針の角度が横になっても、針先が立ち掛かりが良くなるメリットがあります。

「スレ」や「半スレ」の針がある

「スレ」とは針先に「カエシ」が付いていない針のことです。

その為、通常の針より針外れしやすいですが、貫通性能が高まります。

チヌは口が硬い為、貫通性能を高めた「スレ」の針も多く販売されています。

また、「半スレ」とは通常のものより「カエシ」を小さくした針です。

貫通性能と外れにくさを両立する針となっていて、多くのチヌ針に採用されています。

以上がチヌ針の特徴になります。

グレ針の特徴

グレはチヌと違い口が小さく、歯が鋭くなっています。

特に尾長グレの歯は鋭いノコギリ状で飲まれるとハリス切れのリスクがあります

また、釣り方もチヌのように底を釣るのではなく、上層や中層を釣ります

グレ針は、以上のようなグレの習性と釣り方に合わせた針の形状をしています。

グレ針の特徴は以下3点です。

グレ針の特徴

  • 短軸で針先角度が小さい ネムリ針
  • 全体的に小さ目で軽量な針が多い
  • 「ヒネリ」が無く「ストレート」の針が多い

短軸で針先角度が小さい

グレの口奥から滑って口掛かりしやすくハリス切れを軽減出来る為、短軸で針先角度が小さいものが多いです

また、グレの口はチヌに比べて小さい為、短軸で吸い込みやすくできています。

全体的に小さめ目で軽量な針が多い

グレの口はチヌに比べて小さく、吸い込みやすいように全体的に小さめの針が多いです。

また、底を釣るチヌと比べて上層から中層をフワフワ落としながら釣る為、チヌ針に比べて軽量な針が多いです。

「ヒネリ」が無く「ストレート」の針が多い

グレはチヌのほど口が硬く歯が大きくはありません。

その為、貫通性とエサの安定性を高めた「ヒネリ」の無い「ストレート」の針が多いです。

以上がグレ針の特徴になります。

針・ハリスの号数と魚のサイズの目安

チヌ・グレのサイズと針・ハリスの号数と目安は以下です。

チヌ・グレのサイズチヌ針の号数ハリスの号数
(チヌ針)
グレ針の号数ハリスの号数
(グレ針)
~ 25cm0.8号 ~ 2号0.8号 ~ 1号2 ~ 5号1 ~ 1.5号
25 ~ 30cm1 ~ 2号1 ~ 1.2号3 ~ 5号1.2 ~ 1.7号
30cm ~ 40cm2 ~ 3号1.2 ~ 1.5号4 ~ 6号1.5 ~ 2.5号
40cm以上3 ~ 4号1.2 ~ 1.7号4 ~ 6号2 ~ 3号
50cm以上4 ~ 5号1.5 ~ 2.5号6 ~ 8号3 ~ 5号
60cm以上5号1.7 ~ 3号7 ~ 9号4 ~ 6号

ここで注目したいのは、針に結束するハリスの号数によって目安となる針の号数が変わってくることです。

大きい針に細いハリス、逆に小さい針に太いハリスを結束すると結束強度が落ちてしまいます。

針とハリスの結束強度を高めるには、適切な針とハリスの号数の組み合わせが重要です。

ただし、釣り場の状況によっては、号数の大きい針に細いハリスを使用しないといけない局面もあります。

んな時、上の表の目安が頭にあると、竿・道糸の号数も含めてタックルバランスをイメージしやすくなります。

それにより「強引に仕掛けるか」、もしくは「慎重にやり取りするか」といった魚とのやり取りで有利になります。

【参考1】がまかつ|鈎ピクト解説・ポジショニングマップ

「がまかつ」は今や総合釣具メーカーではありますが、元々は釣り針メーカーです。

分厚いカタログ(2023年版は約300ページ)の約半分が釣り針のカタログになっています。

信頼のおけるメーカーであり、当然針のラインナップも多く、その日の状況に応じて選ぶことが出来ます。

多種多様の「がまかつ」の針を選ぶのに役立つものが、「がまかつ 鈎ピクト解説」と「がまかつ WEBカタログ」に掲載されている以下の「ポジショニングマップ」です。

出典:(株)がまかつ|2023年版カタログより抜粋

がまかつ 鈎ピクト解説では針の各機能ごとに、「がまかつ」の針のラインナップを検索できて便利です。

ガン玉

針選びの参考にどうぞ!

【参考2】がまかつ|YouTubeチャンネル がまかつの鈎 特集動画一覧

YouTubeのがまかつチャンネルでも、がまかつの鈎について特集されています。

これを見ても鈎へのモノづくりのこだわりが伺えます。

針選びで迷ったら、とりあえずがまかつの鈎を選んでおけば間違い無いと思います。

【がまかつ鈎】 #1 魚との接点
【がまかつ鈎】 #2 鈎にかける想い
【がまかつ鈎】 #3 世界で選ばれる理由
【がまかつ鈎】 #4 理想の鈎を求めて
久保野直伝 鈎解説【がまかつフィールドテスター久保野孝太郎】クボジキ
最速の掛かり!触れただけでグレが掛かる「触れ掛り口太」

まとめ

釣果にダイレクトに影響する針は、仕掛けの中でも重要な釣具です。

針を変えた途端に魚が喰ってくるとも多々あります。

釣り針の知識を深めて色々な種類を揃えておくと、釣り場での引き出しの数が多くなります。

釣具屋さんで針は竿などに比べて脇役的な扱いです。

ただ、おそらくフカセ釣りでは、、、

釣れないときは竿を変えるよりも、針を変える方が釣れる確率が高まります!

この記事が針選びの参考になれば嬉しいです。

ガン玉

針を選ぶのも結構楽しいですよ!

おわり。

このブログについて

このブログでは広島の海釣り(特にフカセ釣り)とアウトドアレジャーに関する情報を様々な切り口でご紹介しています。

関連記事もチェック頂ければ嬉しいです。

では、くれぐれも安全第一で、ライフジャケットを必ず着用して楽しい釣りライフを!

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  • この記事を書いた人

ガン玉

フカセ釣りが好きな、ムッスコ×1とムッスメ×1の父
広島県の海が近い町で生まれ育つ
広島県在住
釣り歴約20年
全層沈め(全誘導沈め)と棒ウキのアタリが好き
好きな針は「がまかつ 掛りすぎチヌ」「金龍鉤 喰い渋りレッド」

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